千葉県で耕作放棄地をゼロにするために営農型太陽光発電事業を行っているSSアグリ研究所。その画期的な事業モデルが注目され、議員による視察なども開催されています。
そんなSSアグリ研究所はAgrionをベータ版から利用しているAgrionトップランナーです。今回はSSアグリ研究所の統括マネージャーである加藤遼亮さんにお話を伺いました。

農業と太陽光の組み合わせによる新たな取り組み
– まずはSSアグリ研究所について、ご紹介して頂けますか?
SSアグリ研究所は、営農型太陽光発電事業(以下、ソーラーシェアリング)を行っている農業生産法人です。ソーラーシェアリングでは、野菜を栽培するために必要な太陽光を確保しながら、残りの太陽光を発電に利用します。ソーラシェアリングを導入することで、農業による収益に太陽光発電の売電による収益がプラスされ、長期にわたって安定した収益を得ることができます。太陽光発電は人の手をほとんど必要としないので、ソーラーシェアリングを導入した農家の方は、今まで以上に農業に専念することができます。SSアグリ研究所では、耕作放棄地をソーラーシェアリングとして積極的に活用することで、耕作放棄地をゼロにすることを目指しています。

– 農業と太陽光発電との組み合わせとは、画期的な事業ですね!現在は、どのくらいの規模で農業をされているのですか?
現在のSSアグリ研究所のメンバーは、10名の社員と5名のアルバイトで構成されています。農地の規模は約5万平米で、全てにソーラーパネルを設置しています。栽培してる品目は小松菜、カブ、椎茸、ゴーヤ、シカクマメなど、およそ10品目ほど、あります。最近では、ソーラーパネルの下での椎茸の栽培が順調です。今後、千葉県の自治体と連携し、更に農地を広げていく予定です。


– ソーラーパネルの下で育つ野菜の様子は、農業の未来を感じさせますね。
遠隔から農作業の様子を確認できるアプリを求めて
– SSアグリ研究所でAgrionを使うことになった、きっかけは何でしょうか?
SSアグリ研究所では、事業所と農地が別の市にあり、私が全ての農地を巡回して作業の進捗や圃場の状態を確認することが困難でした。なので、農作業の記録を従業員で共有できるアプリが必要で、実用的なアプリを探し求めていました。しかし、なかなかニーズにマッチするアプリが見つからず困っている中で、Agrionというサービスの存在を知りました。
用意されている単位など、多少使いにくい点もありましたが、私が期待していたことはできたので、使わせてもらっています。

– Agrionをご利用頂き、ありがとうございます!具体的なAgrionの利用シーンを教えて頂けますか?
私は農作業の統括として事業所でPC版のAgrionを使い、作業の進捗を確認しています。実際に農作業をされるスタッフの人にはアプリを使ってもらっていて、全ての作業をAgrionに記録してもらっています。また作物の様子を画像で知りたいので、作業記録には写真を追加をするようにしています。作業記録に画像とコメントも含めることができるので、確認する時にとても見やすいです。
– Agrionで記録したデータはどのように活用されていますか?
その日の作業の進捗を確認するのはもちろんですが、例えば去年の今頃は何をしていたのか、など、振り返る時にもデータを活用しています。Agrionを使うことで、過去の農業の取り組みの反省を次に活かすことができています。
予実管理や経営分析の機能に期待
– 恐縮ですが、「Agrionのココがすごい!」ってところがあれば、教えて頂けますか?
機能以外のところになりますが、Agrionを使っている中で、相談したいことや機能の要望があった時に、サポートチームの方が丁寧に対応してくれました。要望が機能として反映されるのも早かったです。サービスを使う人とそのサービスを開発している人との繋がりがあることが良いなと思いました。
– 開発チーム、サポートチームへの激励のお言葉、ありがとうございます!逆に「Agrionのココが使いにくい」ってところがあれば、遠慮なく教えてください
毎日安定して収穫するためには、栽培の計画を立て、それに従って農作業を行っていく必要があります。今はカレンダーで計画を管理していますが、計画の管理もAgrionで行えるようになるとありがたいです。他には、野菜に使用できる農薬の量は制限があるのですが、あと農薬をどのくらい使うことができるのか、管理できる機能があると便利ですね。
経営の観点からだと、コスト分析の機能の充実や、作物の売上が記録や、会計ソフトとの連動があると良いですね。
– ご意見ありがとうございます。Agrionでの予実管理や販売の管理といった作業の記録以外の機能も検討して参ります!
Agrionの機能の要望では無いのですが、Agrionユーザーたちの交流イベントが開催されると良いな、なんて思っています(笑)。Agrionを使っている農家さんがどのように活用しているのか、情報交換することで、Agrionをもっと活用できるようになれるかなと。

– Agrionユーザーの交流イベント良いですね。企画しますので、ご期待ください!今回は、AgrionトップランナーであるSSアグリ研究所の加藤さんにお話をお伺いしました。ありがとうございました!
- 営農型太陽光発電事業のトータルサポート・農業生産事業
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